【どのようにすれば失踪を防ぐ環境を作れるのか?】

 

私の経験上でもっとも言えることは、外国人実習生を扱うにあたって

そこの企業の社長の考えが1番重要になってくると思います。

①そもそもなぜ外国人技能実習生を扱うのか?

②自分の会社に外国人が入ってくることに日本人従業員はどう思っているのか?

③外国人技能実習生が入社するまでの経緯を理解しているか?

④人種の差別感情が無いか

⑤安定した給料

主に上記の5つのポイントをしっかりと熟知することが重要だとおもいます。

【例①そもそもなぜ外国人実習生を扱うのか?】

私の場合は今の建設業界にとって人で不足は深刻化しているため

その結果、日本人の働き手が確保できない、また確保するためには

単価の高騰、他社との協力業者の単価引き上げによる競争が私自身

嫌になって為。

こんなことしていると、会社、元請け業者様にも負担をかけてしまうですし、

人の取った取られたが凄く嫌でしたのでそれなら会社の正社員を増やそうと決めました。

それが、外国人技能実習生の始まりです。

 

【②自分の会社に外国人が入ってくることに日本人従業員はどう思っているのか?】

社長が外国人実習生を使うと決めても、現場で一緒に働くのはおそらく

そこの企業の従業員の方たちだと思いますが、その従業員の方たちが

外国人と一緒に今後仕事をする事にどう思っているかを把握しているか?

社長だけが実習生に対して意欲的だとしても、やはり従業員のサポートが絶対に必要です!

その事を、社長がしっかりと話をして理解してくれているのかが大切です。

 

【③外国人技能実習生が入社するまでの経緯を理解しているか?】

外国人技能実習生は企業から採用を受けると、送り出し機関の学校に6カ月間日本語の学習をします。

その、学校に入学するために日本円で80万~120万の借金をして入学します。

ベトナム市場で比べると80万円ですと、ベトナム月収の27倍になります。

これは、約2年分の年収の金額に相当します。

彼らは、それほどの借金を親戚のみんなに借りてまでも、チャンスを掴みたいという気持ちで

日本円を稼ぎに来るのです。

当然、実習生は日本に来ることも、もしかすると飛行機に乗ることも初めてです。

彼らの気持ちは日本で働くという期待感と不安感が交錯する中入社してくるのです。

こういう経緯を従業員全体に理解してもらうことも大切です!

 

【④人種の差別感情が無いか】

私の会社は外国人技能実習生は全員ベトナム人です。

よく失踪してしまう理由の1つに、実習生に対する扱いがひどいという事も聞きます

何か、上から物事を言ったり、罵声を浴びせるなど悲しいニュースが絶えないです。

外国人というだけで、特別に何かが違うわけでもなく

違うとするなら言葉の壁くらいですよね?

1番に私が伝えたいことは、みんな同じ人間ていう事です。

もし、自分が逆の立場だったら?。。。と考えてみてください。

借金して、ほんとにチャンスうを掴めるのかどうかもわからない気持ちで

不安で、それでも日本円を稼ぎたいと来ている人を

上から目線で、罵声を浴びせて、時には叩いて、給料も不正に差し引かれたり

そんなことを自分が逆の立場で何も話せない状況の中で

ベトナムに出稼ぎに行くことを想像してみてください。

サポートしてくれて、守ってくれたらすごく安心しませんか?

私は、いつもそういう風に自分がそうだったら、、、と置き換えて考えています。

又、そのことを会社の会議で従業員全社員に理解してもらっています。

 

【⑤安定した給料】

私の会社では実習生の給料体系は基本毎年昇給させます。

プラス、日本語検定試験に合格した場合にも昇給させます。

1期生2期生3期生4期生と計25名います。この中で1期生は4年目になります。

弊社では会社の中で委員会という会を設けており

全従業員が各委員会に所属しています。なんのために?。。。というのはまた別の投稿お話したいと思います!

その委員会のカテゴリーに実習生という会もあります。

実習生の悩みや、必要なもの、会社に対しての意見、相談を聞き入れる会です。

その中で1期生が一人一人リーダーとなり、自分が習得した技術・生活のノウハウ・その他サポート

を任せることによりプラス手当を出しています。

そうすることにより、積極性が増します。

ただ、日本にお金を稼ぎに来るだけではなく、人としての成長を目的にしています。

こういった事をまずは受け入れる企業側が理解し準備することが大切です。

そうすれば、失踪にはつながらないと思いますし、会社のプラスに必ずなると思います!

現に私の会社では本当に戦力になってくれているのが現状です

これから、外国人技能実習生を取り入れる企業様はこの事を一度考えてみてはいかがでしょうか?

きっと、いい方向に向かうと思います。

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